健康歳時記



五臓六腑と時間医学

私が時間医学に興味をもったのは、今から10年程前です。
喘息発作が夜中から明け方にかけて多い事や脳血栓が朝方に起こりやすい等、病気と時間に因果関係があるのではないかと思ったのです。

その頃、山梨医科大学の田村康二先生が『実地診療に役立つヒトのリズム時間診療学(永井書店)』を出版され、その後『時間医学がつくる自然治癒力―心と体の生体リズム調律法(泉書房)』等も出版されました。

昔から習性になっている午前10時の休み、午後3時のお茶の時間、夜の10時から2時の睡眠は、何故大切なのか?午後1時から3時の間に昼寝をすると疲れがよく取れ、体に良いのはどうして・・・?

それは、体・内臓器官がそれぞれ一定のリズムに従っており、一日24時間の間に高期低期が、それぞれ一度ずつあるからです。

この2つは連続し、毎日、約2時間、それぞれの内臓器官は集中的に働き(高期)、その後すぐに2時間程休憩して回復します(低期)。

この内臓器官のリズムを理解すれば、それらの機能を上手に活かすことが出来ます。


時間医学




時間医学~肝臓 臓器と時間医学

  • 肝臓は午前1時~3時に活動する
休息が肝臓に良いとされ、睡眠療法まであるという事は、肝臓が睡眠中にのみ回復できることを考えれば不思議ではありません。
従って夜中の1時~3時の間に肝臓に負担をかけないように心がけましょう。ニコチンとアルコールは午前1時~5時の間に一番強く作用し、肝機能障害に苦しむ方は女性より男性のほうがはるかに高い比率となっています。

時間医学~肝臓



  • 肺は午前3時~5時が一番元気!
登山家や旅行家の方は、ぐっすり眠って早朝5時に出発するより、早朝3時に出発した方がはるかに元気が出るといいます。
肺が一番元気なのは明け方3時から5時の間なのです。うまくスタートを切れば、5時以降も肺は元気に乗り切ります。

煙草を吸う人が朝、咳をしたくなるのは、肺が夜中のうちに仕事を全て終え、余分なものを外に出そうとするせいです。

時間医学~肺



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時間医学~肝臓 体内時計はひとつではない
体内時計はひとつではないということが昨今の研究により明らかになりつつあります。
もともと体内時計は25時間周期であることが知られています。これを一日24時間という自然界に同調させるのが、概日リズムです。

概日リズム(サーカディアン・リズム)とは、24時間周期で変動し、光パルス(太陽の光を浴びることなど)または暗パルス(セトロニンやメラトニンなど)でリセットされる動物・植物などほぼ全ての生命体が持っている時計のことです。

概日リズムと、概日リズムを支配する遺伝子時計(母親からもらい受けた時計のこと)、生活環境によって形成される生体時計(就寝・起床時間・食生活などによって6歳頃までに決定される)、臓器や細胞などが個々にもつ時計などが複雑に絡み合った時計ネットワークがあるといわれています。

夜中にいつも同じ時刻に目覚めてしまう人は、その時間帯が高期にあたっている器官にトラブルがあるのかも知れません。
いつでもお気軽にご相談にいらしてください。
肥満 ひまん 肥満の魔の時間  体内に脂肪を溜め込む働きを担うタンパク質BMAL1(ビーマルワン)は午後3時に最も数が少なく、午後8時頃から夜中の2時ぐらいまでの間に最大数になります。つまり肥満の方は午後3時頃が好きなものを食べるチャンスの時間であり、午後8時から夜中の2時には飲食を控えると良いということになります。
胃潰瘍いかいよう 胃潰瘍の魔の時間  成長ホルモンの分泌がピークに達する最初のノンレム睡眠(寝入りから3時間)の時間帯は胃酸の分泌も多くなるので胃潰瘍が悪化しやすくなります。
例えば22時に就寝した場合は22時~1時くらいの間、23時に就寝した場合は23時から2時くらいの間です。
脳溢血・癌のういっけつ・がん 脳溢血の魔の時間  高齢者の方に多い、血圧が夜間に上昇する夜型高血圧の方の脳溢血の発生は夜中に集中しています。夜型高血圧は自立神経の乱れによるものがほとんどです。

また、夜中は細胞の修復時間、よって癌細胞も夜中に増殖します。
気管支喘息きかんしぜんそく 気管支喘息の魔の時間  気管支は日中開き、夜に向けて細くなり、午前4時頃に最も細くなるので、気管支喘息の発作は明け方が多いというわけです。
心筋梗塞・脳梗塞しんきんこうそく・のうこうそく 心筋梗塞・脳梗塞の魔の時間  夜間にコップ1杯分(200cc)の汗をかき、津液(体の潤い)不足により血液の粘度が濃くなる為、また血圧は朝に急激に上昇するため、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患は朝8時~12時までの間に集中します。朝10時頃がピークです。
糖尿病とうにょうびょう 糖尿病の魔の時間  インスリンの分泌量は午前中は少なく日中に活発に分泌されます。糖尿病の方はインスリン分泌量の少ない朝からしっかりと糖質を減らしていったほうが良いことになります。

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